願い婚~幸せであるように~
彼は私の言葉にきょとんとした顔をしてから、すぐに笑った。


「なにかおかしいこと、言いました?」

「いや。うん、焼き鳥は好きだから、今度一緒に行こう。案内して」

「はい」

「それとこれは俺の勝手なヤキモチなんだけど……男性とふたりだけで食事したり、出掛けることがあったら、行く前に教えてくれる?」

「えっ、ヤキモチ? あ、分かりました。ごめんなさい、深く考えないで行動してしまって」


幸樹さんのいない家に淳平があがらないと言った意味がやっと理解出来た。幸樹さんは気にしないと思っていたが、違うようだ。彼に心配を掛けたくない。

反省した私は首を垂れる。すると、幸樹さんは私を腕の中におさめた。あれ? 抱き締められている?


「いや、気にしないで。ただ淳平くんの和花を見る目が従兄というより、男という感じがしたと勝手に思っただけだから」

「えっ?」

「ん? もしかして、淳平くんに何か言われた?」

「はい……。ずっと好きだったと。でも、淳平も自分の気持ちに気付いたのは私が結婚すると聞いた時だったみたいで」


幸樹さんの鋭い洞察力にビックリしたが、淳平の気持ちを知っただけで、何もしていないと必死に言い訳する。
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