アンバランスな苦悩

ホテル

「急遽とはいえ
着替えがないのに
泊まりかよ」

ホテルの部屋に入ると
俺はぼやいた

後ろからスミレが入ってきた

「ホテルのベッドは広いな~」

俺は笑顔で話す

ダブルの部屋を2部屋とった

スミレは赤い顔をして
下を向いていた

「緊張してる?」

「うん
初めてだから」

可愛いね

体は何度も重ねているのに

「光汰
もしかして
マコと別れるつもりでいる?」

俺は質問をした

「光ちゃんからは
そう聞いてる」

「やっぱ
スミレには話してたか」

「地方の大学に受かったら
お姉ちゃんと話をするって
言ってた

今夜
話をするんじゃないかな?」

「別れ話の場所を
兄にセッティングさせるなんて」

「光ちゃんらしいね」

「ったく
俺のまわりには金食い虫しか
いねえ」

「光ちゃん
お姉ちゃんの気持ちを
尊重したいって言ってた

お姉ちゃんから
瑛ちゃんとキスをしたって
報告があったんだって

好きで
我慢できなくて

じゃれ合っているはずみで
キスしたって

光ちゃん
泣きそうな顔で言ってた」

「また
付き合うよ

あの二人
なんだかんだ
言いながら
離れられないんだ」

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