入道雲はいらない
先輩...

「俺、お前のこと好きなんだけど。付き合ってくんない?」


え、先輩、今ですか。告白のタイミング、今ですか。絶対違いますよね。


でも、


「いいですよ」


別に先輩のことは悪い人だとは思わないし、高校生にもなって恋愛経験もゼロじゃ流石にと思い、OKをだした。


その日から、先輩との付き合いが始まった。


「帰るぞ」


「はい」






「今日、俺の家くる?」


「.....はい」





ガチャ



「...おじゃまします」


「どうぞ」


お茶を出してもらって、お互いなにを話せばいいのかわからず、沈黙が続いていた時。


「あのさ、前から気になってたんだけど、お前ってなんで入道雲が好きなわけ?」
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