香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
アレンのところにも馬がやってきて、彼は私を馬に乗せると、自分もその後ろに飛び乗った。
パルクレールに戻ろうとする私とアレンの背中に向かってルーカスは叫んだ。
「また会おう、アレン!クルミちゃん、またマッサージしてね」
ルーカスの方を振り返ると、彼は私に向かってウィンクしている。
「変なのに気に入られたな」
アレンが面白くなさそうな顔をするので、彼の腕に手を添えて安心させるように微笑んだ。
「もう会うことはないと思います」
あっ……そうだよ。
自分の言葉で本来の目的を思い出す私。
全然一件落着じゃないよ。
パルクレールに戻っちゃ駄目じゃないの。
火事のごたごたで城出したことを忘れてた〜!
あ〜、私の馬鹿!
それにエマ王女のことだって……って、あれ?
結局ふたりって恋人同士じゃないんだっけ?
いや、そんなこと気にするな。
私は元の世界に帰るんだから。
パルクレールに戻ろうとする私とアレンの背中に向かってルーカスは叫んだ。
「また会おう、アレン!クルミちゃん、またマッサージしてね」
ルーカスの方を振り返ると、彼は私に向かってウィンクしている。
「変なのに気に入られたな」
アレンが面白くなさそうな顔をするので、彼の腕に手を添えて安心させるように微笑んだ。
「もう会うことはないと思います」
あっ……そうだよ。
自分の言葉で本来の目的を思い出す私。
全然一件落着じゃないよ。
パルクレールに戻っちゃ駄目じゃないの。
火事のごたごたで城出したことを忘れてた〜!
あ〜、私の馬鹿!
それにエマ王女のことだって……って、あれ?
結局ふたりって恋人同士じゃないんだっけ?
いや、そんなこと気にするな。
私は元の世界に帰るんだから。