香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
溜め息交じりに言えば、ヴィクターはにっこり笑って返した。
『多分、そんなことにはならないから安心していいよ』
この時の彼の目は、何かを確信していたように思う。
なぜなら、今自分の腕の中にいるヴィクターの妹に凄く興味を持ったからだ。
以前のクルミは俺の顔を見れば、『私を王太子妃にして』と図々しいお願いをしてきたのに、今の彼女は『殿下の方から婚約を解消しては頂けませんか?』と真剣な顔で頼む。
それだけではない。
彼女は、昔俺が異世界に住む少女にあげたネックレスをしていた。
自分のいる世界とは別の世界があることを俺は知っている。
俺も一度だけ異世界に行ったことがあるからだ。
この城にある聖殿には異世界に通ずる大きな鏡がある。
だが、いつでも行き来出来るわけではない。
聖殿は神が降臨する場所とされていて、王族でも冠婚葬祭などの特別な儀式の時だけしか入ることは出来ない。
『多分、そんなことにはならないから安心していいよ』
この時の彼の目は、何かを確信していたように思う。
なぜなら、今自分の腕の中にいるヴィクターの妹に凄く興味を持ったからだ。
以前のクルミは俺の顔を見れば、『私を王太子妃にして』と図々しいお願いをしてきたのに、今の彼女は『殿下の方から婚約を解消しては頂けませんか?』と真剣な顔で頼む。
それだけではない。
彼女は、昔俺が異世界に住む少女にあげたネックレスをしていた。
自分のいる世界とは別の世界があることを俺は知っている。
俺も一度だけ異世界に行ったことがあるからだ。
この城にある聖殿には異世界に通ずる大きな鏡がある。
だが、いつでも行き来出来るわけではない。
聖殿は神が降臨する場所とされていて、王族でも冠婚葬祭などの特別な儀式の時だけしか入ることは出来ない。