ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】

「なにっ? 誰かをつぶしに行くとかだったら全力で止めるからねっ!」

睨むように見られたけど、そういうのじゃないよ。

「中学んときにさ、美結、嫌がらせとかあった……?」

「うん、あったよ。教科書隠されたりジャージなくなったり」

「………え」

「え、って、想が訊いてきたんでしょ」

僕の顔がよほど間抜けだったのか、美結は呆れたように見て来る。

え……美結に被害、あったの……?

「でもそういうの、一年生の最初の頃だけだったかなー。まだ全然学校に馴染めない頃だったから、そういうの普通にあると思ってた。でも高校に入ったらないから、玲奈に言ったら『それイジメだよ! なんで碓氷くんに言わなかったの!』って怒られたけど」

「ほんとだよ。なんで俺に言わなかったの」

あ……少し、僕の語調もきつくなったかも……。

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