ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
昼休み、僕は木崎を探していた。
昨日も一緒にいた二人と教室を出て行くが見えたから、東輝と小唄に断って後を追った。
「木崎」
呼びかけると、木崎紗苗が驚いた顔で振り返った。
「碓氷くん……」
「昨日は失礼な態度をとってすまなかった。謝りに来た」
「………」
木崎が黙る中、昨日最初に口を開いた一人が前に出て来た。
「謝って……どうするの?」
「自分の非礼を詫びに来た。俺に出来るのはそれだけだから」
「紗苗のこと相手にする気があるわけじゃないんだよね? なんでわざわざ?」