ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】

「ねえねえ、碓氷くんと一緒にいる新入生。もしかしてあれ、碓氷兄弟じゃない……っ?」

「兄弟そろってイケメン過ぎ……!」

「カッコいーっ」

周囲の視線を感じながら、僕はそいつに手を伸ばした。

バシッと頭をはたく。

「って! 何すんだよ想!」

「あ、里宇だ」

「お前は叩かなくちゃ弟もわかんねえのかよ! 尚くんに告げ口すんぞ!」

そう騒ぐバカは、男子の制服で一人称が『俺』だけど、確かに僕の弟だった。

美結も驚いた様子で話しかける。

< 279 / 289 >

この作品をシェア

pagetop