希空~空姫に希望を。~
「すみません」
「へ…?私…?」
泣きじゃくった顔をきょとんとさせて驚く女の人。
諷賀の人当たりの良さが功を奏したのか、思っていたよりも警戒されずに済んだ。
「僕達仲間になってくれる女性を探してるんです。
良かったらどうですか?」
交渉事は感情的になっちまうオレは得意じゃねぇから、諷賀に丸投げ。
「仲間…?」
「はい。
と言っても別に危険なものではありません。
僕達が守るので」
諷賀の言葉を聞いて、女の人の表情が変わった。