秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~



「副社長。おかえりなさい。」

あんなことがあったっていうのに、夏菜は家でふつうにごはんを作って待ってくれていた。

俺は、もう会社に帰る気もうせてそのまま直帰すると京太郎に連絡し、葛城邸に戻ってきたところだ。

「ただいま。」

玄関では、ジュジュも折れんばかりにしっぽを振って出迎えてくれる。

夏菜は笑ってはいるけど、若干疲れた表情をしている。
よく見ると目もはれてる?

泣いてたのか?

俺は相変わらずおいしいごはんをいただき、夏菜が片付けている間にジュジュを散歩に連れて行った。

「なぁジュジュ。俺、夏菜にどう思われてんだろな。」

ジュジュは「ワン!」と返事をした。

「俺、告白してもいいと思うか?」

そしたらジュジュは「ワンワン!」と2回返事をした。

なんかそれが後押ししてくれているような気がして…

もうそろそろ本気でいかないと俺は、本気で夏菜をなくしてしまうだろう。

木谷の気持ちを夏菜は本気と思ってなくて、
けどもしそれがほんとに本気だって夏菜が気づけば、
夏菜はかつて好きだった男のところに行ってしまうにちがいない。

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