秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~
けど…耐える。

「木谷のことだけど…」

「はい。」

夏菜は首を傾げた。

「ちゃんと向き合ってやったほうがいい。」

「え?向き合うって…あんな男と何も…今更。」

「向き合わないと、夏菜も木谷も…前に進めない…と俺は思う。」

「って…そんな…」

夏菜は困惑気味に俺を見た。

「夏菜の高校2年以降の7年を思えば、木谷なんて話すのも嫌だろうけど…それをまだ引きずっているのも事実だから…それを払しょくするためにも木谷と向き合うべきだ。」

「……」

夏菜は無言で俺を見つめる。

「木谷とのわだかまりがなくなったとき…俺は夏菜にプロポーズする。」

「え?」

「もちろん3週間後のパーティーには連れて行くけど…さっきのは…っていうのは婚約者じゃないとパーティーに参加できないというのはウソだ。」
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