秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~


九条邸を出ると同時くらいに、春くんのスマホが震え、小室さんから着信があった。

どうやら、とぎれとぎれに聞こえる限りでは昨日の船上パーティーの話をしているらしい。

『明日発表するよ。』

『ああ。続けるよ。本人の希望だ。』

『ほう…。そうか。よかったな。』

春くんはスマホを切ると、言った。

「京太郎。かおりとなんとかなりそうだって。」

「ほんと?よかった。」

そういった春くんはほんとにうれしそうで。そういう意味でもよかったと思った。

やっぱり小さいころからいろいろあった3人だけに…そこはわたしにもわからない世界だったし、ちょっとさみしくもあるけど、それはそれ。

わたしにも過去はいろいろあるわけで…。

わたしは今わたしを愛してくれている春くんと…
そして春くんを思いっきり愛しているわたしと…

その事実があるだけで、幸せなのだ。


明日会社に行けばまたいろいろあるだろう。
女子社員たちの妬みやつまはじきにも会うだろうし、やりにくいこともあるだろう。

けど…わたしには春くんを愛するという気持ちがあるからもう…そんなこと全然大丈夫だった。

とりあえず…明日だ。

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