秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~
「悪かったな。夏菜。」

帰りの車で副社長は疲れた声を出した。

「いえ…副社長こそお疲れでしょう?」

「え…ああ…。」

ちょっとなにか考えてる風だった副社長だったけど、

「そんな気を使うなって。巻き込んでるのは俺なんだから。」

信号待ちでそういうと、わたしの頭の上にポスッと手を置く。

「わたしは…大丈夫です。祖父母が死んでから1人で生きてきましたから…結構強いんですよ。だから気にしないでください。」

強がりだ…。
けど、強がってでも…副社長のそばに居たかった。

「ん…じゃあ…今度休みの日になんかお詫びするから…考えといて。」

「んー。じゃあ…今度は動物園。けど、今夏だし暑いから秋になってからでいいです。」

「じゃあ。来週は何するんだ?俺はまた明日から1週間シンガポールだし…来週せっかく土曜日帰ってくるんだから、どっか行くからな。考えとけよ。」

「はい。」


そして、翌日…

朝早くから副社長はまたシンガポールへ飛び立って行った。
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