あの日みた星
グラスに入った氷とオレンジジュースがカランカランと音を立てて踊っている。
東京は37度と、猛暑日が続き、くるくると回っている扇風機も虚しく暑さで頭がおかしくなりそうだ。平日は寒くても暑くても満員電車に揺られサロンに出勤し、来てくれるお客様の施術をする。夜になればまた満員電車に乗りトボトボと歩きながら缶ビール片手に帰宅し、ワンケースほど開けたところで、泣いたり笑ったり毎日がサーカスのようで、ただの酔っ払いアラサーばばあの誕生である。こんな感じで毎日を過ごし、休日になってもどこに出かけるわけでもなく、家で昼過ぎまで寝てご飯を食べ映画を見てまた寝る。夜になったらやっと化粧をして外に出かけ、行きつけの居酒屋で2、3杯飲んで帰ってくるだけの人生。
休みが合わないから彼ともなかなか会えず、一人寂しく過ごす休日が続いている。
ねぇ、「君に」会いたい。
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