海賊と宝石の歌姫
「俺に従え!」

セダはそう言い、カヤの腕を引っ張る。しかし、カヤは「やめてください!」と抵抗する。セダは舌打ちをし、カヤを軽々と抱き上げた。

「俺の船にいるのだから、俺の言うことを聞け!!」

セダは自分をコントロールできないことに驚く。しかし、カヤを自分のそばに繋ぎ止めておきたいという思いの方が強かった。

セダは船長室のベッドの上にカヤを乱暴に下ろす。そして、その上に覆い被さった。

「……船長様……」

カヤは怯え、逃げようと抵抗する。セダはカヤの手を押さえつけ、動きを封じた。

カヤと同じベッドの上にいる。セダの胸は高鳴り、自然と体が動いてカヤの額に唇を落としていた。

そしてこの瞬間に、セダは感情の名前を知る。これが「恋」だということをーーー。
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