あの日の君ともう一度
高校生になったはじめての夏、手紙を書いた。


どうして気づかなかったのだろう。――ずっとずっと、みてたのに。


今になって思えば滑稽だ。


「……やっぱり、やめよう」


口について出たのは逃げの言葉。今更気づいて行動したところで、一体何が変わると言うのだろう。


帰ろうとポストから背を向けた時だった。



「今という瞬間は今しかない。行動したのは、今だと思ったから。それは決して無駄なことじゃないんだ、君を変える魔法だ」



それは、あの日聞いた――


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