緊急逮捕-独占欲からの逃亡ー
加藤家の両親に囲まれて朝食をとっていると、ようやく2階からななみんが起きてきた。

「おはよー」

「いつまで寝てんのよ。
ちゃっちゃとご飯食べなさいよ」

「いただきまーす。

ん、莉子、今日出かけるんだっけ?」

「うん、淳ちゃんと」

「あらー、莉子ちゃん、デートなの?」

「莉子にはイケメン警察官がついてるの。卒業したら、彼氏のところに永久就職なんだって」

「そうなの?
自分の娘のように嬉しいわー」

「あ、いや、それはななみんが勝手に言ってるだけなんですから」

私が楓馬君と結婚?
想像つかないにも程がある。
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