緊急逮捕-独占欲からの逃亡ー
「警察官だから子どもに浮き輪を投げて、恋人の為に海の中に飛び込んでやる。
命の危険があったとしても、そこでじっと見てるわけにはいかないでしょ。
莉子を助けるなら、そこそこやる気も出るだろうし、2人とも助かる唯一の道だよ」

「自分を犠牲にしてでも、ですか?」

「犠牲になるかどうかは、自分の実力次第でしょ。そんな心配しながら助けに行ったら、本当に死ぬよ?」

本当に何の質問なんだろう。

「そういうもんですか?」

「そういうもんだ」

「なんか…」

駄目な警察官だって幻滅した?
そんなの今に始まったことじゃない。

莉子にだって、とんでも警察官とか呼ばれてるし。
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