緊急逮捕-独占欲からの逃亡ー

「ところで神谷。

俺のことを勝手に殺したろ?」

「もう誤解は解けたのでしょう?」

まったく。侮れない。
莉子と距離が縮まったのはそうだけど、こうやって朝からベットを抜け出されてるじゃないか。

こんなことなら、昨日逃がさなきゃ良かった。
誰だよ。あんな時間に電話かけてきたのは。

莉子がここにきて数日。
思ったよりも楽しい日々を過ごしている。

これからどうしてやろうか。

「顔がにやけていらっしゃいますよ」

「うるさいな」

きっかけは、神谷からの情報。
面白そうな女性がいると言われたときは冗談半分で屋敷に連れてきた。
だけど、今はちょっと違う。

手錠をかけてでも傍に置いておきたいと思うのは、俺の傲慢なのかな。

そりゃそうか。

彼女が何気なく言ったこと。
それが、俺には強く響いた。
ただそれだけのことなんだから、彼女が混乱してもおかしくない。
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