ス キ ナ ノ
『あ~ッむかつくッ!
なんであたし泣いてんのっ?(笑)』


涙が落ちないようにそっと空を見上げた。



「・・・・おかしい・・・そんなハズないっ!」

しばらく言葉を発さなかった美咲がそう言いながら立ち上がった。


『み、美咲?どうしたの?』


「おかしいおかしいおかしいっ!納得できないっ!」


『だから何が・・・』


「はるかっ!」



あまりにも勢い良く言われたので はい、と言った。


「ちょっとココで待ってて?絶対戻ってくるから!逃げんじゃないわよ!」



そう言って美咲はどこかに行ってしまった。



"動物じゃないんだから逃げやしないけど(笑)"




美咲が走っていった風が頬に当たって涙を拭ってくれてる気がした。

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