御坂くん、溺愛しないで。







次の日。

いつもより早く目が覚めた私は、二度寝をせずに起き上がることにした。


ベッドからおりて背伸びをする。

それからカーテンを開けると、外は雲ひとつない快晴の空が広がっていた。


「いい天気…」

思わずそう呟いてしまうほどだ。



「あら咲おはよう。今日は早いのね」

「う、うん…いつもより早く目が覚めちゃって。
おはよう」


鞄を持ってリビングに降りると、お母さんはキッチンでお弁当を作ってくれていた。


「そうなのね。
朝ごはんは準備してるから、お父さんと食べなさい」

「ありがとう」


いつにも増してお母さんがにこにこしているように見えるのは気のせいだろうか。

何やら上機嫌の様子。

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