星明かりと。
「シリリンシャ。
今夜床に来い。

溜めているのだろう?」と皇子。

くすくすと笑い声。

「そのような有り難きこと」

「いいえ。
今日はこのルミが皇子の床の相手をする番です」とルミ。

「シリリンシャ。
ならば父の墓に花でも手向けたらどうだ?」と皇子。

「そう致します」シリリンシャはそのとき衝撃を受けていた。

自分が刹那的な衝動に溺れたことに。

大人としての快楽。
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