素直になれたら
相田「悪い。おまえの性格忘れてた」

心菜「・・・かなり、頑張りましたよ・・・。おもしろかったけど」

ふてくされてうつむく心菜。
相田は、心菜の髪をくしゃっと撫でて、

相田「ごめん」

甘い声音にドキッとして、顔を上げる心菜。
優しい顔で見下ろす相田と目が合って、ドキッと胸を震わす心菜。

心菜「あ、え、えと、あの・・・」

自分の気持ちに戸惑いながら、落ち着きがなくなる心菜。
相田はその様子を少しだけ気にした後、気持ちを切り替えるように、

相田「・・・なんか、飲むか。コーヒーでも」

ぼそっと告げられ、心菜も気持ちを誤魔化すように「はい」と頷く。

心菜「じゃあ・・・あ、ソフトクリームも食べようかな」

相田「はあ!?こんな朝っぱらから?馬鹿か」

あきれ顔の相田。
いつもの相田に戻った様子。
心菜も一気に普段通りの顔に戻って、

心菜「い、いいんですよ!甘いもの食べたいし。本読むのって、結構頭使うじゃないですか」

相田「・・・漫画だけどな」

あきれながらも笑顔の相田。
心菜は、少しむっとしながらも、なんとなく可笑しくなって「ふふっ」と笑う。

相田「・・・なんだ。気持ち悪い」

心菜「なんでもないです」

心菜(・・・なんだろう。なんだかちょっと、楽しいかもしれない。
これってなんだろ。
疲れてハイになってるの?
相田さんと一緒にネットカフェとか、絶対考えられなかったけどーーー・・・)

チラリと相田を見る心菜。
「なんだ」と不思議そうに心菜を見下ろす相田と目が合う。
心菜、少し顔を赤くしてぱっと俯く。

心菜(・・・うん。まあ、そうだな。
とにかく、いつもと違う状況の、寝不足のハイテンションだな!)

うんうん、と、心の中で自分を納得させている心菜。
相田はそれを怪訝そうな顔で見て、

相田「・・・なんかよくわかんないけど。おまえは、食うなら食ってもう一回寝ろ」

心菜「あ・・・はい!」

あきれ顔で歩き出した相田を追う心菜。
その心菜の顔は、ときめくように明るいものだった。
      
< 45 / 45 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

彩度beige

総文字数/125,065

恋愛(純愛)127ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「彩度beige(サイドベージュ)」 元セレブ妻・現在パン屋でパート勤務 水谷衣緒(みずたにいお・30歳)   × 若干中二病・小説家(+α・・・?) 一葉玲央(かずはれお・30歳) 「創作」が、2人の距離を縮めてく。 ☆2025.5.7連載開始☆  毎週水曜日更新予定です。
告白

総文字数/4,816

恋愛(学園)5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
男子バレー部に所属する 川合藍菜(かわいあいな・高校2年生)    × 早河昂貴(はやかわこうき・高校2年生) 普段はマネージャーとエースの2人。 ある日、早河が藍菜に告白したけれど・・・。
ビター × スイート

総文字数/16,509

恋愛(純愛)14ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
木更津乃亜(きさらずのあ・28歳) OL × 四宮琉世(しのみやりゅうせい・31歳) 警察官 金曜日。乃亜は朝からツイていなかった。 しまいには彼氏の浮気現場にも遭遇し・・・。 自棄になり、酔っぱらって寝ていた乃亜に声をかけたのは、警察官の四宮だった。 見た目は怖い四宮だけど・・・。 2025.12.12~公開 =ベリーズカフェラブストーリー大賞(短編部門)に応募しています=

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop