君のとなりで恋をします。─上─
「本当にごめん!夢中になりすぎちゃって…
…自分の勉強もあるよね?」
申し訳なさそうに顔の前で両手を合わせる香純。
「それは本当に大丈夫だから。
こっちこそ遅くまでお邪魔してごめん。」
おばさんにも後でよくお礼を言っておこう。
「ゆーくんも待ってるよね…。
途中まで送る!」
慌ただしく立ち上がった彼女に、俺も急いで荷物を片して立ち上がった。
二人で部屋を出て階段を下りると、足音に気づいておばさんが顔を覗かせた。