君のとなりで恋をします。─上─
そう言って俺の肩にのしかかってくるこのフェロモンダダ漏れの男は、
吉良琉星(キラ リュウセイ)。
学園中の人間から怖がられる俺は、もちろん水泳部内でも浮いた存在。
正直、俺はそんなこと気にしないし、むしろ気楽で良いとすら思っている。
しかし唯一そんな俺を放っておいてくれないのが、この吉良さんだ。
「お前なー、分かってる?
俺、一応センパイだからね?」
俺たちより一つ上の吉良さんは、俺が入部した当時から何かと絡んでくる。
面倒くさいけど、正直この人には心を許している自分がいる。