君のとなりで恋をします。─上─












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小学三年生のあの日…

大好きだった母さんの葬式。





周りからすすり泣く声が聞こえる中で、俺はただ一人、涙を流せなかった。




あまりにも突然で、頭がついていかなくて…



ただ呆然と母さんの棺桶の前で立ち尽くす俺に、大人達は同情の目を向けるだけだった。











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