ひとみ



みんなは庭でバーベキューの支度をしている。



やっと口を開いた隼人くんは、あたしを睨みながら言った。



「なっちゃんが勇介の髪・・・やったの?」



あたしはゆっくり頷いた。



「なっちゃんが無理矢理?それともアイツが・・・?」



あたしは『勇介が。』と答えた。



「それでなっちゃんも?」



「うん」



すると隼人くんはしゃがんで言った。



「ズルイっ・・・アイツのこと勇介って呼ぶの?」



あたしはそこで気づいた。



この子やきもちを・・・?






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