幼なじみのやめ方
「そう?じゃあ、これからも私に作ってくれたまえよ」

おちゃらけて私が返すと、諒が飲んでいた牛乳を吹き出した。

「あー!諒汚いんだけどー!」

テーブル一体に飛び散った牛乳を急いで拭く。

諒はゴホゴホと咳き込みながら言う。

「だって、お前が…ゴホゴホっ!中学とおんなじこと言うから……!」

「はー?私、中学の時に諒にこんなこと言ったっけ?」

記憶に無くて首を傾げると、諒が寂しそうに言った。

「ほら、ホワイトデーに唯に手作りのチョコ返したじゃん?そのときにお前が『ン!うまいぞ、このチョコ‼これからも私に作ってくれたまえよ』って言ったんだよ」
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