月夜に花が咲く頃に
そもそもこんな奴と一緒に寝てたなんて普通あり得ないから!


「私、もう帰るから」


学校もあるしね。


翼に色々説明だってしないといけない。


きっと心配してくれてる。


少し乱れた服を整えてから、外に出ようとドアに手をかけると、後ろからその手を掴まれた。


「なっ」


「あんま無理すんな」


・・・・・・なんの話だ。


ていうか近い!近いよ!


鬼神の顔がすぐ横にある。


鬼神の息が、耳にかかって、熱い。


思わず顔がかーっと赤くなるのを感じて、それを隠すように勢いよくドアを開けた。


「何言ってんのか分かんないけど、そんな私弱くないから!あと、昨日はありがとね!」


半分やけくそで、言いたいこと全部言って、小走りで部屋を出た。


なんなんだあいつはほんとに。


近くにいると、調子が狂う。


「なんか、朝から疲れた・・・・・・」


「あれ、京極さん、早起きだね」


廊下で奥山とすれ違う。


奥山も寝起きなのか、まだ眠そうに目を細めていた。


「もしかして、みんなここに住んでるの?」


「ん?まあ、ちゃんと家はあるけどね。こっちで寝泊まりすることが多いかな」


だからそれぞれの部屋があったりいろいろ揃ってたりするんだ。





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