月夜に花が咲く頃に
「そのままの意味だろ」


「私の意見も聞かずに何勝手に決めてんの!」


うがー!と怒る私に鬼神は何食わぬ顔で鬼神は続ける。


「俺が決めたことだ。何も問題はない」


大ありだよ!


なんだこいつ。俺様か。自己中か!


「とにかく、私はあんた達の仲間になるつもりはないからね。大体、ヨルだってことバレなければこんなことになることもなかったのに・・・・・・」


ため息をついてまた一口お茶を飲むと、鬼神は怪訝そうに眉を寄せた。


「嫌なのか?」


「嫌」


「まあまあ雫ちゃん。雫ちゃんだって、ヨルとして活動してるときも昨日みたいなことがあるよりは、俺らが近くにいた方がいいんじゃないの?」


「そ、それは・・・・・・。つ、次はああならないようにするし・・・・・・!それに、私は一人でいる方がいいの!」


ああ、反論しづらい。


実際に現場を見られてるわけだし、何も言えないじゃないか。


「なら、一人でも大丈夫だと証明してみろ」


「はあ?」


鬼神の言葉に今度は私が顔をしかめる。


「俺はお前が一人だと危ねえと思ったから仲間に入れた。もしそれが不満なら、お前が行動で一人でも大丈夫だと俺らに証明しろ。それでお前が俺らを納得させることが出来たら、お前の好きにすればいい」





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