キミ、が欲しい



「え、足んないんだけど」



「え!?」



「私がつけた場所と同じ場所、まだしてないよ?」



「う、うん…」



一生懸命つけてくれてありがとう。
また“初めて”が増えてくね。
今日のハル大胆だね〜と言ったらキスが降ってきた。
暑い更衣室で時を忘れて求め合っていたら………



スカートのポケットに入れてた携帯が鳴る。



___もしもし星那!?今どこ!?後藤先輩が星那のこと探してるよ〜!



麻衣子からの元気な電話。
完全に忘れてた………




はだけたブラウスのボタンを下から留めてくれてる手に触れる。



ハルも一緒に居ていいよね?



首を傾げるハルとまだ離れたくなくてキスのおかわり。
まだ………まだだよ。



「星…那!?」



「ヤダ、まだ欲しい」



心地良いキスに溺れていく。
ハルとだったら…キス中毒になっちゃいそう。
更に増えたキスマーク。
誰にも見つからないようにね。




ギュッと抱きしめて………




離さないで。




私だけの、ハルでいて………











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