日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
屋上

お弁当

ドン、と肩に誰かが当たる。



「ご、ゴメンなさい」



向こうがぶつかってきたのに
謝るのは私。



「やっべー!一ノ菌が移る!」

「汚ねぇ!お前!近寄んなよ!」

「ドブスになる!」



ゲラゲラと声を上げていく男達。



「ねぇ、一ノ菌〜、これよろしく〜」



そう言って女子からかけられるゴミ



「プハハ!百合、それ可愛そー」

「えー!少しでも可愛くなるように
してあげてるだけじゃん!」

「ま、そんな姿よりゴミ被ってた方が
可愛いかもね〜」

「でしょー、私センスある〜」



そう言って、廊下に響く笑い声。



いつもの毎日。



眼鏡して、
校則通りの服装だと馬鹿にされ



少し頭が良かったら目をつけられた。



入学そうそうイジメが始まってはや1年。



なれるのも早かった。


< 1 / 299 >

この作品をシェア

pagetop