日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
パァン!



弾ける音がしたと同時に車が大きく揺れる。



ライフルでタイヤを撃ち込まれた。



車が止まる前にドアを開け反対車道の車の上
に飛び乗り歩道に出る。



止まることなく2のビルを目指す。



ある会社のビルだ。



ニィッと笑いポケットからカードを取り出す。



嬉しいことにスーツだ。



よっぽどのことが無い限り高校生には見えない。



社員証ではないそれはハッキング用のカード



当たり前のようにビルに入り



当たり前のようにカードをかざす。



ピッ!



ガードマンに頭を下げ急いでるふうに走る。



エレベーターに乗り込むと最上階を押す。



見覚えのあるビルすぎて笑いが出る。



狙撃者は狙う人を知ってから
ここを選んだのだろうか。



会社インフェルノ。



我らが瀬の一族、一ノ瀬が経営する会社だ。



「ふふふふ」



これが分かってやっているなら
是非とも逢いたい。



ぜひ、仲間に欲しい。



それほど、久々に本気で笑える。
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