日本一の総長は、本当は私を溺愛している。


「おい、悠月!ここにいたのかよ」



「冬馬(とうま)。」



一日ぶりに見る仲間が屋上から
俺を見上げる。



「部屋に集まってんぞ。
夏美(なつみ)がお前の分の弁当も
用意してるし



て、ん?
お前なんで弁当持ってんだよ。
初めてじゃないか、作ってきたのか?」



「作れるか」



「だよなー、じゃあ、
なんで持ってんだよ」



しまった、昔の手癖の悪さが出た。



「なぁ、悠月〜」



冬馬が何か言ってるが聞こえない。



美味しそうだったなぁ、



そう思うとさらにお腹が鳴る。



「悠月、部屋に戻るぞ!
弁当は誰のかわかんないなら置いてけ!」



「いや、俺の」



「はぁ?さっき違うって」



「誰にも渡さねぇ」



「??悠月?
いや、悪いもん食うなよ?」



「大丈夫、」



「ふーん。」



「冬馬」



「ん?」



「青い瞳って、この学校いるか?」



「はぁ?いるわけねぇだろ。
青なんて外人でもあるまいし
この学校には黒と茶色しかいねーよ」



「なら、いい。」



「なにが?」



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