日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「フ、心配してくれてんの?」



「え、あ、まぁ、はい。」



「ッッ、ありがとう。桃華」



「いえ。」



顔が、熱くなる。
そんなに暑い時期じゃないのに。



「てか、なんで俺に敬語?」



「え、いや、この学校では
これに慣れてるからです。」



「えー、敬語じゃなくていいって、
同じ2年だろ?」



「む〜、そんないきなり言われても」



「じゃあ、少しずつ練習しよう。」



「え、いや、でも、」



「いいから、ほら、桃華」



「わ、わかりました」



「桃華」



「む〜、わ、わかった!」



「ふふ、」



そう言ってわしゃわしゃと
髪の毛を撫でて来る。



しっかりと悠月の目を見ると
楽しそうに笑ってる。



ヤンキーって、
一括りにすたらダメだよね



「あれ?桃華ってこの間瞳の色
青色じゃなかった?」



「え、」



この間?昨日、そう言えば、
コンタクト入れてなかった、ヤバい!



「んー?俺の見間違い?」



「そ、そうなんじゃないですか?
だって私、純粋な日本人ですもん。」



「ふーん、てか、また敬語」



「あ、はは。
そう簡単には抜けないよー」



「全く。少しは気をつけろって」



「うん、頑張るね。」



「おう。」

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