ずっとやさしい手のひら・続編
大切な命
早いもので私は臨月となり今日まで何事もなく順調にきた

お腹の赤ちゃんはとっても元気で、いつ出産となってもおかしくない所まできていた

どんどん大きくなったお腹は足元を見ることもできないぐらい大きくなり、赤ちゃんは活発に私のお腹を蹴っていた

私と健太は産まれるまで楽しみにしようと思い、男の子か女の子か聞いていない

だからどっちが産まれるかは分からない

元気ならどちらでもいい

それは私も健太も同じ考えだった

健太がツアーに入ってしまい、昨日までは東京を離れていたけど、今日の夕方までには戻るということだった

そんな時だった

「い、痛い」

何この痛み

もしかしたら・・・陣痛?

今までに味わったことのない痛み

どうしよう・・・

私は突然のことでどうしていいのかわからず、お腹を擦ることしかできないでいた

「健太・・・」

ここにいない健太の名前を何度も呼んでいた

携帯・・・

近くにあった携帯を取り、慌てて健太の番号に電話をする

お願い・・・出て・・・




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