ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
 満足した騎士たちを仕事に送り出すと、ミメットは言った。

「今夜のメニューはどうする?」

「うーん、ボリュームがあって美味しくて、簡単にできる肉料理を考えているんですけど……」

 エリナは首をこてんと倒すと「お醤油が欲しいなあ」と呟いた。

「お醤油っていうのは、わたしの国ではどの家庭にもある調味料なんです。スカイヴェン国にもあるといいんですけど」

「おショーユ、だね。それなら、他国の珍しい調味料や食材を扱っている店が並ぶ場所があるから、そこに行ってみようよ」

 というわけで、エリナとミメットは市場へと出かけたのだが。

「うわあああああ、お醤油とお味噌と、おまけにお米までちゃんと売ってるなんて!」

 エリナは目の中にハートを浮かべて感激した。

「よかった、これならできますよ、美味しい豚の生姜焼きが! ついでにほかほかごはんも炊けちゃうかな? あ、こっ、これは、かつおぶしとだし昆布? やったー、お味噌汁も作っちゃおう!」

 エリナはその場でぴょんぴょん跳ねて喜びながら(さすがはフォーチュナさん、全部わかってるのね! ありがとうございます!)と、心の中で妖精にお礼を言った。
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