ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「不思議なスープだったが、ひどく美味かった。この茶色のものと、溶けかけたじゃがいもが絡み合って、最後の最後まで美味しいスープだったし、野菜の甘味があって心和む味だった。なくなってしまって、少々寂しい気持ちになるほどだ」

「ルディさん、そんなに気に入ったんですか?」

「ああ、これは最高のスープだ」

「お代わりがあるんですけど、よかったら食べますか?」

「おう! 食べるぞ!」

 狼の両耳がピンと立ち、喜びのあまりふさふさの尾が激しく左右に振られたので、エリナはくすくす笑った。

「さすがエリナだね。だから多めに作っていたんだ」

 ミメットが感心したように言った。

「一杯だと男性には足りないかなって思ったんです」

 スープ碗にもう一杯豚汁を入れてもらったルディは、「このスープは毎日食べても飽きないぞ」と言ってお代わりを平らげたのであった。
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