ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
 さて、ルディ隊長が「保護した子猫の安全を確認するという任務は果たした!」と、まことしやかな言い訳をしながら仕事に戻って行ったので、ミメットとエリナは再び買い物に行って、夕食の仕込みを開始した。

「ねえ、あんまり煮込むとじゃがいもが崩れて溶けちゃうけど、いいの?」

 ミルクスープの入った鍋を覗き込むミメットに、エリナは言った。

「大丈夫ですよ。むしろ自然なとろみがついて美味しくなりますからね。ちなみに、じゃがいもと玉ねぎを炒めて牛乳で柔らかく煮込んで、裏ごししたスープは『じゃがいものポタージュ』っていう立派な一品なんですよ。暑い時には冷やして飲んでも美味しいんです」

「へえ、なるほどね。夏には冷やすってのは、いい考えだね」

「高級感を出したかったら、具沢山のものよりもポタージュスープかな? でも今作っているこのスープは、食べごたえを出すために、大きめに切った具をたくさんにしていて、スープというよりもおかず寄りなんですよね」

「うん、うちの食堂にはおかず寄りの方が合うね。同じ材料でも、目的に合わせた料理がいろいろできるもんなんだね。エリナは物知りですごいな」

「ありがとう、姉さん」

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