君の隣でみる夢
次の日。
柚葉は朝早くに起きて永遠にメールをした。

『おはよう。今日は先に登校します。心配しないでね。』

送信してすぐ一人で家の階段を降りて、玄関を開ける。
家の門まで続く階段も手すりを使って降りる。

一人で歩く学校までの道は不安と緊張でいっぱいだった。

いつもの倍以上の時間がかかりながら学校へ無事につくころには柚葉は全神経を集中しすぎて額には汗がにじみ、大きな安心と脱力感を感じた。

校門が見えたころに
「柚葉っ!」
と後ろから永遠が走って登校してきた。
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