キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
キャッキャとはしゃぐ唯に

「どうしたの?」と

パールのお家をキレイにお掃除してくれてる先生が覗く。

「聞いて、聞いて。
あのね!
尋ちゃんが結婚式するの!!
鈴さんに連絡して!!
あぁ~
嬉しい!!」

興奮して伝えたいことがメチャクチャ。

それでも、いつもの事だから先生は

「ハイハイ、分かった分かった。
ちょっと落ち着こう。
とりあえず、パールを小屋に戻してから聞いてあげるから
もう少し待ってて。」

そういうと、タオル片手にお庭に。

早く話したい唯は

その後をちょこちょこついて回りながら

「先生、まだ~」と子供みたい。

「パールを戻して手を洗ってる間に
アイスコーヒーがあると、ゆっくり聞けるんだけどなぁ。」

先生のリクエストに応え

パタパタとキッチンに行き。

アイスコーヒーとカルピスをスタンバイして

リビングで待っていると

「お待たせ。
長くなりそうだったから。」と言って手にしたのは

今、唯がはまってる綿菓子。

この間の同窓会で久しぶりに食べてはまっちゃったの。

先生が駄菓子屋さんで見つけて買って来てくれたんだぁ~

「わぁ~い。」

駆け寄って膝に乗り。

袋を開けて…………

さぁ、話そう!!って思ったら。

「これは?」って……。

便箋に手が伸びた。

「読んで良い?」

唯のメチャクチャな説明よりも、伝わると思い

大きく頷く。
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