キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「キャッ!」

びっくりする唯に

「ほらっ、スッポリ包み込める。
俺の抱き枕だよ。」って。

「もう!」って怒る唯の頭に、もう一度キスして。

「今日はここまでにするから。
新婚旅行の記念に…………このまま寝よう。」って…………。

このままって………………

バスローブで………

下は下着だけで……………。

おまけに

後ろからギュッとした…………抱き枕のまま?!

無理無理無理無理無理無理無理。

グリグリ頭を左右に揺らすのに。

「もう決定!
さすがに疲れた…………おやすみ~」って…………。

寝れるわけないよう!

バクバクいう心臓に手を置いて、押さえようとしたら…………。

頭の後ろでも

バクバク音が響いてくる。

もしかしたら…………悠君もドキドキしてる?

強引だけど………紳士で。

唯の気持ちを最優先にしてくれる。

新婚旅行が、少しだけ近づけた思い出にしてくれた。

案外唯があれこれ悩まなくても…………

ここまでは悠君のスケジュールに入っていたのかな?

そう思うとリラックス出来て…………

今日もやっぱり、瞼が落ちたの。

悠君……………ありがとう。

おやすみなさい。
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