キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
ツンツン。

もぅ~。

ツンツン………ツンツンツンツン。

もぅ~!

ツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツン………

「もぅ!!!」

パチッと目を開けると

「おはよう、奥様。」

悠君のドアップの笑顔。

パチッパチッパチッ。

何度瞬きしても………………

悠君の顔。

「キャッ!」

びっくりして大声をあげる唯のオデコを上げて

チュッ。

「やっと起きた。
相変わらず、眠り姫だよね。」って……………。

えっ?

………………………やっと…………起きた?

眠り……………姫???

………………………………!!!!!

「………………おはよう………ございます??」

「どっちかって言うと…………
こんにちはかなぁ?」

えっ??

こんにちは????

「えっ?
今、何時??」

焦る唯をクスクス笑って

もう一度、今度は唇にキスして………

「11時。」って……………。

えっ、だって…………

昨日寝たのって………12時だよね??

11時って……………………。

情けない顔をした唯に。

「昨日は疲れたからね。
どうせ今日はゆっくりするつもりだったから………起こさなかったんだ。」って。

甘過ぎな悠君によって…………

旅行先でもやっぱり寝坊したみたい。

「…………………ごめんね………。
退屈だったよね?」

情けない顔の唯に

「そうでもないよ。
結構いい目の保養になったから。」

ニッコリ笑う悠君に着いて、一緒に視線を下ろすと。

またも…………

乱れたバスローブ。

「キャッ!」

再び叫んで…………お胸を直したの。
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