キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
それまでの賑やかさがウソみたいに。

水を打った様に………

シーンと静まりかえって。

…………………………………。

その後急に。

「えっ、マジで?!」

「いやぁ~ん!
ホントに?!」

「誰か、嘘だと言って~」

「この人でなし!!」

「ショック!!」

「お姉ちゃんは悲しい~」

「あっ、けど。
まだそうだとは……………。
うん、そう。
大丈夫だ!!
……………多分。」って大騒ぎを始め

みんなが円陣を組んでヒソヒソ話しだした。

………………………????

変なの。

まぁ、変なのはいつもだから気にしないけどね。




カルピスを入れ戻って来たら。

悠君が「こっちにおいで。」って、隣をポンポン叩いて呼ぶから

さっきまでいたお部屋の隅っこからお引っ越ししたの。

お部屋の隅っこは、背中を凭れる事が出来て快適だったんだけどなぁ。

ゆっくり、ゆっくり歩みを進めて悠君の隣に行き

コップをテーブルに置いて座ろうとしたら。

「こ~こ。」って

みんなが見慣れた、悠君の膝の上に抱っこ。

ここまでだったら、いつもと何にも変わらなかったんだけど………。

直ぐ後ろに座ってたお兄ちゃんの

「あぁ~
発見!!」って声と。

唯の首を差す指に。

またしても………シン……と静まりかえったの。

………………?????…………………。
< 251 / 398 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop