キンダーガーテン五 ～ここが居場所～

ブツブツ呟く唯をチラリと見て

「こんな奥さんだから、中々大変だけど。
良かったら、引き受けて。
それから…………
あの時は、信じなくてごめん。」

「私こそ…………。
色々ご迷惑おかけして、すみませんでした。
唯さん。
ありがとうございます。
私で良いのであれば………
全力で協力させて下さい。」

なんとか上手くいったみたい。

安心したら………やっぱり痛い。

「先生～
頭のたんこぶが痛いよぅ。
早く帰ろう。」

抱っこしてもらって、事務所を後にする。





ベッドに入って。

「唯、ホントにありがとう。
俺の大切な奥さん。
もっともっと頑張って、幸せにするよ。」

キスと言葉は

痛み止めを飲んで、ぐっすり眠り入った唯には………

届かなかった。