放課後の続き
「まぁまぁ、寒いでしょう。
直ぐにお風呂の用意をしましょうね。
その前に、タオル………タオル…………」

雨だけでない

濡れた瞳に、触れること無く。

温かく、柔らかいタオルを

包み込むように、夏苗ちゃんにかけてくれる。

そのまま、風呂に案内する姿を

後ろから眺めて…………………

『生きててくれて、良かった。』と安心した。
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