【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

「手合わせしてみな、分からへん」


ただ眺めてるだけじゃなくて、自分に向けられた攻撃を観察することで癖がわかる

あたしと" 手合わせ "って言うのを聞いて、2人とも嫌がったけど


「泉並みに化け物じみた動きするねぇ」


雅はタバコをふかして動画を見直す。
なんとなくやけど…

喧嘩したら葵より雅の方が強そうやな


そんなこんなで、1時間は普通に過ぎていたが、烈火と楼帝と話し込んだ。




「俺たちが本格的にメンバー揃ったら、一回喧嘩しような」

「あぁ、好きにしろ。返り討ちにしてやるさ」


葵と泉は、少し微笑みながら話す。幼馴染って言われたらそう見えてきた


「帰るぞ」


その一言で楼帝の倉庫から出る


なんか長い一日やったわ


ふぁぁああ


あくびが止まらへん。眠すぎ


「杏?新幹線眠れなかったのか?」

「うん。ちょっとな。考え事してたら、知らん間に着いてたわ」


昨日の晩も変な時間に起きて、志木と話してたからな。寝不足や
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