【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
拓也の憂鬱

俺の名前は拓也

烈火に入って2年目だ。

今年か一年未満のメンバーのまとめ役を泉さんに任せてもらった。すごく嬉しい

俺は泉さんに憧れて烈火に入った



泉さんは、カツアゲされていたところを助けてくれた…

そう。


俺の親父がカツアゲされた所を!!


少しぼろぼろの姿で食卓についた父さん。明らかにおかしい。

母さんがどうかしたのかと尋ねると、父さんはカツアゲされたと呟いた

でもその時俺は何もできなかった。警察に言おうと家族で決めた


俺が取り返してやる!そう言えたらいいが、当時の俺はそんなことできる力も度胸もなかった


父さんはすまないと悲しそうだった



次の日俺は部活が早めに終わったから、父さんを駅まで迎えにいった。
また1人のところを狙われたら可哀想だから

それに、もし犯人を見つけたら、すぐ警察に言えるように。
自分では捕まえられないけど、昨日取られた物を取り返してあげたかった


昨日は財布の中身と時計を取られたらしい



時計は結婚記念日に母さんが父さんにプレゼントしたものだった
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