宇宙で一番☆幸せな政略結婚
1章

 真夏の日差しに包まれる須薔薇市(すばらし)。

 
 一件の大きなお屋敷のような家が建っている。

 門から玄関まで歩けば10分くらいはかかりそうな距離があり、車なら5分くらい。

 車が通る道は、コンクリートで補正してあり、徒歩で歩く場所は砂利が置いてある。


 門燈も玄関の電気もセンサーで人を感知して、自動でつくようになっている。


 ここは昔ながらの財閥と言われる家、杉森家。

 先祖は華族だったようだが、今ではコンサルティング会社を経営して、世界的大手企業として成功している。


 会長は杉森竜太(すぎもり・りゅうた)55歳。

 彫りの深い凛々しい顔をしていて、背の高いガッチリタイプ。

 世界的大手の企業まで会社を大きくしてきた竜太は、最近社長の座を息子である聖竜(せいりゅう)に譲った。

 聖竜は現在28歳。

 父とはタイプが違い、穏やかな優しい顔をしている爽やかなイケメンタイプである。

 年齢的にそろそろ結婚の話しもでてきていて、縁談の話しが毎日のように来ているが、聖竜本人はまだ結婚する気がないのか縁談は断り続けていた。


 母の聖香(せいか)は、本人に任せればいいとのんびりしている。

 聖香は聖竜と似ている感じで、穏やかな顔をしている。

 結婚する前は検察官だった聖香だが、今では専業主婦として竜太を支えている。


 お金にも恵まれ不自由のない杉森家。


 世間から見れば、羨ましいばかりである。


 しかし・・・




 

 駅前にある広くて大きな5階建てのビル。

 ここが杉森コンサルティング。


 4階と5階を杉森グループが貸し切っている。


 コンサルティング以外に、1階~3階までは、セミナー会場や貸し会議室なども経営しているため、いつも利用者が絶えず、毎日人がいっぱい出入りしている。

 
 会長室と社長室は5階の一番広い部屋にある。

 主に4階で事務や経理などが全て入っている。


 毎日が大忙し。

 世界的に支店がある為、外国人の出入りも多くみられる。

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