幻想ウエディング~人魚姫には王子様の甘いキスを~
「何だ?ボーッとして…」

キモチの入ったセックスがこんなにも刺激的で全身が蕩けてしまうなんて初めて知った。

「べ、別に…」

「別にってコトはないだろ?桜」

蒼斗さんは意地悪く両端の口角を上げ笑いながら訊く。

そして、再び私の上を組み敷いた。

「蒼斗さん!?」

「一回では満たされない…」

切羽詰まった彼の声に私のカラダが反応した。

「愛してる…桜」

彼はまた私の唇に唇を奪い、今度はじっくりと吟味するように角度の違うキスを落とす。

甘美な夜伽が幾度も繰り返された。

< 123 / 161 >

この作品をシェア

pagetop